2021年11月末に退任してから、約4ヶ月間はグループのコーポレート基盤(例えばIdPなど)を整える事に走り抜けてきました。
そして2022年03月25日にマネーフォワードグループでの最終出社を迎えました。
次は何しましょう.....この4ヶ月多分人生で初めて転職活動をしました。始めるまでは荒れ狂う荒野を彷徨って道を探していくのかと思っていたのですが、まったくその逆で目の前に道が沢山生まれてどの世界線へ行くのか決断し続けるという嬉しい状態でした。
僕自身としてはずっとスタートアップ情報をwatchしてきてましたし、知り合いにもスタートアップ関係者は多いと思っていたのですが、実は4,5年前で止まっていたという事に気付かされました。そうマネーフォワードケッサイ創業のタイミングから僕の殆どのリソースはマネーフォワードケッサイに向かっていたのでした。
それもありまずは今どんなスタートアップが存在しているのか、ドメイン領域は?組織文化は?経営メンバー含むメンバーは?僕に何を期待してくれてるのだろう?僕は何をそこでしたいのだろう?と悩み続けました。実はこの4ヶ月プライベートでは結婚式もあり、退任後の引き継ぎ、グループでのPJ推進、結婚式準備、転職活動と意外と脳が大変な状態になってしまってました。
脱線してしまいましたが、そんな4ヶ月間で僕は何をしたいのかを整理することはできたかなと思っています。これまでCTO/SRE/Corporate Security Engineeringを3足の草鞋状態で走ってきましたが、「CTOやりたいですか?」と聞かればNo、「SRE....」もNo、「では...」もNoととてもめんどくさい状態だったと思います。これはCTOやSREでなどをやりたくないわけじゃありません。結果としてやる必要があればやりますと回答していたのですが、必要なければNoですという意味でした。めんどいですね。。ごめんなさい、。
- CTO
- CIO
- VPoE
- フルスタックエンジニア
- Backend
- Goエンジニア
- コーポレートエンジニア
- SRE
- メンバー
- 責任者
などなどいろいろなスカウトをいただけて嬉しく思っております。とても感謝の気持ちでいっぱいです。
では、何を大切にしていたのか
- 最高のプロダクトを作る組織と、最高のプロダクトをより最高にする組織。これは全てProduct Led Growthの考えです。プロダクト組織が上位ヒエラルキーという話ではなく、組織にとってProductを全てのコアに考え、それぞれの職域でそのProductに関わる全ての価値を高めていくことだ大事だと思っています。例えばCSの問い合わせ対応に1ヶ月かかっていたらそれだけで、プロダクトの価値を感じてもらう前に離脱に繋がります。ただCSとして当たり前に問い合わせ対応に向き合うのではなく、全てはProduct価値を最大限にしていく事がコアとなります。
- Technology(Digital)を今のOperationの当てはめるのではなく、むしろOperationを作り変えていくなどDigital技術に向き合える組織にしていく。そうしないと結局トイルだけとなり効率化進めたはずが、非効率に振り回される組織になると思っている。これはProduct-ledにおいてはとても重要だと思います。モダンであれというわけではないですがレガシーな技術を使う事でデータ連携などを容易に行う事ができず一つの対応効率を下げてしまう可能性が出てきます。そのためこれまでではなく、これからを考え向き合うそんな組織でありたいです。
- スタートアップ初期は開発現場でもトイルが多いと思います。まだまだ何も整っていないため、CS問い合わせに対してクエリを発行して対応するなど。もちろん初期はProductをGrowthさせ続ける事がとても重要になります。とはいえユーザ数増加とともに問い合わせも増えてその分割り込みが増えてきます。結果Growth速度低下に繋がります。そうならないようにするためには、トイルに向き合う文化と簡単に解決していける仕組みなども、整えて行く必要があります。またトイルだけではなく開発には様々な問題が発生すると思います。デプロイタイム、ソースコードコンフリクト、CIエラー、、あげればキリが無いですね。そういった様々な問題が起きるのはソースコードの複雑差、さらに言えば組織的な負債の蓄積も原因となってくると思ってます。そのためProduct Gworthをより高速で行うための文化・仕組みを整えていくことが重要だと思ってます。
- セキュリティリスクからの開放。スタートアップ初期の頃は後手後手になってしまう領域としてコーポレートセキュリティ領域があると思っています。何も発生しなければいいという判断もあるかも知れませんが、SaaS事業などでは小さくともやっているやっていないでは、Productにどんなに価値があっても、組織を信頼できないという理由で導入いただけないという機会損失にも繋がります。最高のProductをそんな理由で使ってもらえないのはとても悲しいことです。そのため組織の生産性を下げることなく、コーポレートセキュリティを高めていくことは重要だと考えています。というか安心して安全に開発したい!仕事したい気持ちが強いです。
と書き出すとじゃあどんなポジションで何したいんだよってなるんですよね。なので枠にはめることなく議論してくれた多くの企業様には感謝しています。
また僕としてはPLGだSLGだとかは大きな問題ではないです、ここでProduct-ledと書いてる意図は、SLG型の事業であっても、Productを中心にして議論するなどはとても大切だと考えています。
ここまでは何をしたいかを軸に書いてきましたが、その他大切にしてる観点も含めて一気に書き出します。
- 事業内容や将来の事業可能性にわくわくできるか(ワクワクは力を120%以上出すために必要かなと)
- やりたいとやってほしいの期待値のすり合わせ議論がちゃんと行える事(ユーザに届ける価値が最重要、それに向けて自分をうまく組み込んで考えていける事は重要)
- 生株 or SOなど、将来のアップサイドが期待できること(10年後は45歳、ライフはとても重要な判断要素)
- この人と働きたい!と思える人で溢れた組織であること(人数が多いと特に)
- この人を支えたい(創業者の想い)
- 事業や組織の将来を考えたときに、少なくても7-10年そこに自分がいてるイメージを夢描けたかどうか(ここには事業が継続してそうかなども含まれます)
- 僕が何かしらにおいて出来ない人、もしくは死ぬ気にならないと価値を生み出せない状態に自分を置けるか(英語やファイナンスなど)
とまぁ更にわがまま度合いがあがりましたね。現在こういう価値観で活動しております。
当面は副業や顧問などがあるため、焦らずに道を探し続けたいと思ってます。
長い文章過ぎましたがありがとうございます。