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2024年。何を考えているか

Date
January 31, 2024 9:00 AM (GMT+9)
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退職に関してのツイートをきっかけに飲みやランチ、オンライン・オフラインでのカジュアルな面談など多くの機会をいただけました。そういった機会の中で話してきた内容がどこにも言語化をちゃんと出来てなかったのですが、最近大体安定してきたので、ドキュメントとして書き出したいと思いました。

Missionとしたい事と、その背景

これまではCTOとしてエンジニアリングで事業価値を高める。「物を売る」「物を作る」で言えば「物」の体験価値を高める為に、技術に責任を持ったり、技術を扱い物の価値を高め続ける組織に責任を持ったりしてきました。また過去2社ではCIOの領域も僕の中ではTechという解釈で責任をもちになってきました。

その経験から企業としてビジネスを爆速で成長させ続けていく為には、「顧客に取っての最高の体験を提供する物」にエンジニアリングやデザインの力を投資する事はもちろんとして、顧客に向き合うビジネス活動にもそれらの力を投資する事はとても重要だと感じるようになりました。全ての活動を通して顧客の体験を最大化していく事が今は重要だと考えています。

考えている事をまとめると以下となります。

  1. プロダクトの価値を高める人ではなく、企業活動をエンジニアリングで爆速化・高品質化する
  2. 企業活動の中で生まれるデータや情報を利活用する仕組みや文化醸成すること、情報の品質を高め信頼できる状態にし続けること、情報を様々な脅威から守る(セキュリティ)こと
  3. プロダクトだけではなく人事・セールスなど、企業活動の様々な領域でエンジニアが活躍する状態を当たり前にしていく事で、企業活動に関わる全ての人が技術によって2xにも10xにもなる状態をつくりあげていくこと

Missionの達成に向けて、どんな領域で活動するイメージか

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このセクションでは、ビジネスITという言葉が頻出しますが、ビジネスITだけをやりますという意図ではありません。プロダクト・組織・コーポレートIT・ビジネスIT全てに向き合う必要はあると考えています。ビジネスITは概念でしかないため、組織としてそれを実現していく為にできることをやるという考え

情報・情報技術(IT)に関する領域の整理

🤔
会社・組織・フェーズなど様々な変数で何をするかは変わる事を前提としたうえで、ここでは頭の中にある考えだけ書き出したいと思います。

自社で事業開発をしている会社を前提としますが、組織内には「情報情報技術」を取り扱う領域や概念などには、大きく分けて以下の3点あると考えています。

  1. 事業・サービス・プロダクト・ソフトウェア
    1. 顧客からWEBやアプリなどを経由して情報を取得。習得した情報やその他のソースから習得した情報を用いて、顧客に価値を提供
  2. コーポレートIT
    1. 企業内での業務に利用する情報技術(Information Technology)の運用、管理や戦略など「技術」に焦点が当たった言葉となっています
  3. ビジネスIT
    1. コーポレートITとは異なり「企業内の情報技術」ではなく「ビジネス」に焦点が当たっています。情報技術を用いて、企業のビジネス目標の達成支援以上に、野心的な目標を作り実現する事を情報技術で可能にしていく概念を指す言葉となっています

コーポレートITやビジネスITに関してはそれぞれの中でも参照記事を書いていますが、主に以下の考えです。

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IT事業・サービス・プロダクト・ソフトウェアコーポレートITビジネスITに関しては、記事の最後で用語説明としてより詳細に書ければと思います。

どのような活動をするイメージか

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書きすぎると長文になるため、雑な絵を使いながら、雰囲気だけ書こうと思います。 ちなみに次の図は途中で諦めた残骸になってます。供養の為貼りました 🙇
image

今回は割愛する内容

Missionでは3つ箇条書きで書きましたが、今回は2つ目の内容「利活用」に関わる話を深掘りしたいと考えている為、以下の観点は今回はSKIPします。

  • 組織として情報を整理し続ける事や透明性を高めていく、文化や仕組みづくり
  • 情報を守り顧客や社会が企業が信頼できる組織文化や仕組みづくり
  • コーポレートITとしての考え

SKIPしますが、全てMissionとしては向き合う必要があると考えているため、書かないけど向き合う物ではあります。

コーポレートITとビジネスITの違いはなんだろう

それぞれの言葉の意味は、コーポレートITビジネスITに簡単に書きました。

箇条書きで要点を書き出すと、以下がビジネスITの考えになります。

  • ビジネスITではSaaSなど物起点ではなく、ビジネスの様々な業務や目標が主軸になります
  • SaaSを提供する会社は、顧客の業務を理解して効率化やDXに向けて、課題を見つけ検証してを繰り返しアウトカムに向き合います ビジネスITはビジネス(つまり社内の業務)に向き合い、プロダクト開発を行うという事になります
  • セールス・マーケ・マネジメントはもちろん、人事・経理などなどどこから向き合うかはありますが、ビジネスITの顧客は社内の全員が可能性となります

ビジネスITではどんな体験が生まれる可能性があるか

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このセクションはあげればきりがないので、いくつか簡単に書いてみたいと思います。 また状態によっては段階もあると思いますので、まずはこういう状態を作る事だよねとか、更に言えばこういう状態理想だよね。みたいなのを混ぜながら書いてみます。 繰り返しになりますが、企業によって変わるのでこれは例です。

  • セールスフォースに新しくリードが追加されたら、手動でインターネット場を検索して営業活動に必要な情報を集めて、セールスフォースのオブジェクトを更新してる
    • 本当にやりたいことは、商談に向けての日程調整とか準備とかだけど、準備をする為に必要な情報を集める業務をしている状態
    • 例えば、LLMに情報を集めてくる事を任せて、結果を自動的にセールスフォースに書き込む事で、本質的な業務に向き合える状態を作れるのではないか
  • 商談までに商談相手や当日の参加者と決済者との関係などを把握して、顧客が一番知りたいことを中心に話す為の資料を作っているかもしれない
    • 本当にやりたい事は、大枠を考える事より数字とかトーク内容とか、当日の時間の使い方をもっっと深く考えるほうがいいのかもしれない
    • 例えば、商談相手の状況や、参加者、さらに言えば競合などの導入状況なども加味して、生成AIでDraftとなる営業資料を作って、それをレビューしながらFixさせる方がいいのかもしれない
    • 例えば、資料だけを事前にシェアするより、AIでも良いので資料をプレゼンする動画を事前にシェアすることで、先方はより解像度を高めてくれるかもしれない
  • Intercomで顧客から問い合わせが来たら、Slackでエンジニアに顧客の状況などをヒアリングしている
    • 可能なら1秒でも早く状況を把握して、適切な解答を返答する事で、顧客の悩みを解決したい状態だけど、社内のエンジニアから返信が来るのを待っている状態
    • 例えば、IntercomのCustomer情報と自社プロダクトの顧客情報をいい感じにSyncしてIntercomである程度把握する事ができるようにすると早くなるかもしれない。
    • 例えば、Slackでエンジニアに確認しなくてもGPTsやSlack botなどに質問する事で答えが返ってくると顧客を待たせる時間が減り満足度を高める事ができるのではないか
  • 経営会議などに向けて、レポートの準備をしている。もしくはレポートの為のデータ取得をメンバーに依頼している。
    • BQとかLookerとかスプレとか使って可視化されているかもしれないけど、そこにはデータが多すぎて軽会議で話すデータとしては細かすぎるので、レポートを作成しているかもしれない。本質てきにはそのデータなどを元に、今どういう状況なのか、未来はどう考えいてるのかなど、課題は何かを考え、アクションなども考える事に時間をかけておきたい状態
    • 例えばレポートを自動で作る(これはLookerでいいかも)とか、実績などを元に予測まで自動にしちゃうか、実績要因は何かなどを自動で出すなど、レポートを0から作る事は無くせるかもしれない。もっと経営会議で話す課題に意識を向ける時間を作れるのでは

セールス、マーケ、マネジメントという視点で雑に書いてみましたが、これ以外にも社内での情報共有(NotionやSlackなど)とか、SaaS間のデータ連携が…とか、組織が成長すればするほど業務も増えるので、それだけ課題は増えていくことになるとおもいます。

例えばなしとしてAIとかLLMとか書きましたが、最初はスプレで出力からでもいいよね。Slackに通知からでもいいよねとか、小さく初めて行くことは大事なので、現状を把握して、理想を描いて、そこに向けてのギャップを埋めていくロードマップを考え徐々に前に進めていく事が大切だと考えます。

まとめ

ビジネスITとして今回書いた内容は、会社によってはすでにビジネスサイドから依頼があって実現していたり、データエンジニアの向き合う課題になっていたり、セールスフォースエンジニアが在籍していたりなど、すでにビジネスサイドのやりたいを実現できている状態の会社も多くあると思います。

もう一歩踏み込んで、顧客の要望を実現するだけではなく、常に

を探求し続けて、ビジネスの10x実現に向けて可能性は無いかと考え検証サイクルを回し続けていく事が、とてもレバレッジが効くと考えています。

そして今後は、エンジニア・デザイナ・PdMなどこれまでプロダクトを主戦場としていた役割の人たちが活躍する場がより拡張されビジネス側でも価値を生む状態になって行く事で、一人ひとりの限界点を引き上げていく事に繋がり、結果として一人あたりの利益とか売上向上に繋がる状況を作っていく事に繋がると思ってます。技術に投資する事でビジネスが成長する。「売り」にも「物」にも技術の力で最大化。そんな感じの事をしていければと思う次第です。

最後はグダグダ書いてしまい、長くなりましたがこんな考えを今はしています。

用語説明

IT(Information Technology)・情報技術

コンピュータを使った情報処理や、インターネットなどの通信と情報機器を組み合わせた通信技術の総称

ソフトウェアやハードウェアも情報を扱う為、ITの中に含まれる。

事業・サービス・プロダクト・ソフトウェア

事業により構造は変わるが、SaaS企業の場合は顧客が入力したデータがWEBサーバを通ってDBに保存される。また保存されたデータを活用して顧客に価値を提供している。

顧客から習得したデータだけではなく、サービス提供の為に取得する様々なデータもこの領域に保持されている。

コーポレートIT

ChatGPTに聞きました

「コーポレートIT」(Corporate IT)という用語は、企業や組織内での情報技術(Information Technology)の運用、管理、および戦略を指す場合に使用されます。具体的には、以下のような意味合いで利用されることが多いです:
  1. 組織内のITインフラの管理・運用:コンピューターシステム、ネットワーク、データベース、その他の技術的なインフラの設置、管理、および保守を含みます。
  2. ITサービスの提供:従業員に対するITサポート、ソフトウェアおよびアプリケーションの提供、セキュリティの管理など、組織内でのIT関連のサービスを提供します。
  3. ビジネス戦略との連携:ITがビジネス戦略をサポートし、新しいビジネス機会の実現や効率化を促進するための役割を果たします。
  4. データと情報の管理:データの保存、アクセス、セキュリティ、および分析に関する責任を持ちます。
  5. テクノロジーの革新と適応:最新のテクノロジーを評価し、組織に適合するように導入および統合する役割も担います。

コーポレートIT部門は、組織のさまざまな部署やプロジェクトと密接に連携して、全体的な効率性、生産性、およびセキュリティを高めるために活動します。また、組織の規模や業界によって、コーポレートIT部門の具体的な役割や重視する点は異なることがあります。

ビジネスIT

ChatGPT

「ビジネスIT」(Business IT)という用語は、企業や組織において情報技術(IT)がビジネスの目標や戦略の達成を支援するために使用されることを指します。この用語は、以下のような意味合いで利用されることが多いです:
  1. ビジネス目標の達成を支援:ビジネスITは、企業の業績向上、生産性の改善、コスト削減、顧客サービスの向上など、ビジネスの目標達成に直接貢献する技術戦略やソリューションを提供します。
  2. ビジネスプロセスの最適化:業務プロセスを自動化したり効率化するために、適切なITツールやシステムを導入し管理します。これには、ERP(Enterprise Resource Planning)システム、CRM(Customer Relationship Management)ソフトウェアなどが含まれます。
  3. データ分析と意思決定の支援:ビジネスITは、データの収集、分析、および活用を通じて、より情報に基づいた意思決定をサポートします。
  4. 技術とビジネスの統合:ビジネスITは、技術的な観点とビジネスの観点を統合し、ビジネスのニーズに合ったIT戦略を策定します。
  5. イノベーションと市場適応:新しい技術の導入を通じてイノベーションを促進し、市場の変化や競争環境に迅速に適応することを支援します。

「ビジネスIT」は単に技術そのものではなく、その技術がビジネスの成果をどのようにサポートするかに焦点を当てた概念です。したがって、この用語は、IT部門が単に内部的なサポート機能を果たすだけでなく、ビジネスの核心的な戦略的パートナーとして機能することを強調します。

  1. ビジネスITの目的は、ビジネス自体の生産性向上や新しいビジネスモデルの構築です。
  2. 例えば
    1. セールスフォースやHubspotなどのCRM、ZendeskやIntercomやChanneltalkなど、HormosやherpなどATSなどなど、従来より生産性を高めるSaaSを活用する事
    2. セールスフォースを使うだけではなく、プロダクトで習得した顧客に関するデータや、インターネット上の情報などをいい感じにセールスフォースに連携して、セールスフォースを見るだけで顧客の状況などを把握でき、早期アクションに繋がる仕組みにしていくことや
    3. 上記と同様に得られたデータなどをもとに、LLMなど活用して商談資料を顧客に合わせて自動生成していく事で、効率化することや
    4. 顧客からの問い合わせを、エンジニアなどに質問しなくても簡単に答えられる仕組みをつくること
    5. 上記のように、社内に存在する情報やデータだけではなく、社外に存在する物なども含めて、「情報」をうまく使える状態や仕組みにしていく事で、様々なビジネス活動を効率化する

参考

  1. https://www.unirita.co.jp/knowledge/magazine_2017/mg-12_2-3.html
  2. https://neconote.co/column/corporate-it/#:~:text=まず、ビジネスITは社外,ビジネスモデルの構築です。
  3. https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01328/062400008/
    1. https://type.jp/et/feature/24276/

そもそも何でこういう考えになったか

ここまでで文字数が多くなってきたので、このセクションに書く予定だった内容は、別にしますね。

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