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🤔 この用語について
心理的安全性は多くの場合「発言しやすい場」を作った事で満足する事が多いと思います。その意図としては、これまで発言する場や機会を得られなかった人の為に場を作ったということになります。この「好きに発言していいよ」という場を作った事は、たしかに心理的安全性の一部ではありますが、イコールでは無いと考えられます。
提唱者のエドモンドソン教授によると心理的安全性は「チームにおいて、他のメンバーが自分が発言することを恥じたり、拒絶したり、罰をあたえるようなことをしないという確信をもっている状態であり、チームは対人リスクをとるのに 安全な場所であるとの信念がメンバー 間で共有された状態とされています。
「Google re:Work」にはチェックツールがありますので、そちらも見てみると参考になりそう。
とはいえ一旦心理的安全性ってどんな状態ならそういえるのか、雑に整理してみると
- 否定されること無く自由に発言できる場であること
- IT業界では当たり前になってしまった「ググレカス」や「なんでわからないの?」は受けてからすると無知だと思われている事につながり、次も質問などがしずらくなります。
- いいっすね!さすがっすね!確かにそれもあるね!など共感FBが生まれある場であること
- 個人to個人でFBを行い合える
- チームが成長する為にはとても大切
- FBをするのもうけるのも最初は難しいけど、相手の為にFBをすること、そして尊敬をわすれないこと、そしてFBを受けたら感謝すること、ただしFBをすべて受け入れるかどうかは受けての自由であること
- 自分の考えと会社の考え(方向性)が上手く溶け合ってる状態
- なんでこの意思決定なんだろう?と悩むなどやりがいを十分に感じれていないと、心理的に安全とは言えない。つまり発言しやすいだけではないということでもある。
- 嫌いな人が居ない。嫌い合ってる人通しが居ないなど、居心地の良さなどはとても大事
- 自分には何も影響ないかもしれないけど、人と人で問題が起きてる状態を見ていると不安が膨らむことにも繋がります。つまり発言しやすいだけではないということでもあります。
- 意見効力感が高い状態
- 鶏と卵でもあるのですが、言っても変化しようとしない環境だと感じると意見効力感が下がり結果心理的安全性は低い状態でもあると言えます。もちろん何でもかんでも言ったとおりに変化していたらカオスになる可能性はあるので、変化しないという意思決定がうまれるのは大切です。このとき大切なことは言ったけど何も聞き入れてもらえなかったのか、納得するFBを得た上で変化が起きなかったのかでは全然異なります。
- マイクロマネジメントは低いの?と思うかもですけど、それは何も聞かず俺の決めた事をやれ!みたいなのだと低すぎます。軍隊的なのはNG。ただマイクロマネジメントであっても色々な意見を聞き入れながら決めていくスタイルであれば効力感は高くしていくことはできるかもしれません。
心理的安全性が低くなるとどういう問題がおきるのかも雑に整理してみます。
と思ったけど、https://www.hrpro.co.jp/series_detail.php?t_no=2122 に割と書かれていました。
かんたんにまとめると報連相をどんどんしなくなっていくリスクが生まれていきます。
一朝一夕で「心理的安全性」を高めることはできないので、ツールや仕組みを考えながら文化を醸成していく事が結果的に一番の近道です。